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Webプロデューサーに必要なリーダーシップ能力の鍛え方について

Webサイトの計画立案者にして責任者でもあるWebプロデューサー。この役職に求められるスキルは多数ありますが、その中でも重要なものの一つにリーダーシップがあります。

Webプロデューサーはその立場上、ディレクターやデザイナー、コーダーなどの多数の人材のモチベーションを引き出し、彼等をまとめあげなければなりません。

個々人の能力が優秀であっても、Webプロデューサーにそれを統括する力=リーダーシップがなければ、クライアントのためになるWebサイトは出来上がりません。

にもかかわらず、リーダーシップを適切に発揮できているWebプロデューサーは決して多いとは言えません。過剰な管理や放任によるモチベーションの低下、意思疎通の失敗などは多くの現場で見られます。

今回の記事では、Webプロデューサーに必要なリーダーシップについて解説しておりますので、是非参考にしてください。

そもそもリーダーシップって何?

リーダーシップとは、簡単に言えば組織をまとめ上げ、率いる能力のことを言います。社員の能力を最大限に活かし、より良い結果を出すための能力と言っても良いかもしれません。

リーダーシップを上手に発揮すれば生産性も現場の士気も上がりますが、失敗すれば生産性は下がり、組織としてのまとまりもなくなります。

リーダーシップは誰でも発揮できる

昔は、リーダーシップは一部の人間にのみ備わった才能であると考えられていました。

しかし、多くの学者が研究を重ねたことにより、リーダーシップに関する理論を十分に知り、それを実践すれば、ある程度は誰でもリーダーシップを発揮できることがわかりました(もちろん才能にも左右されますが)。

また、リーダーシップには複数の形態があり、その中から選ぶべき形態は、メンバーの成熟度の向上に伴い変化することも明らかになりました。

リーダーシップの3つの形態を知ろう

アメリカの心理学者クルト・レヴィンは、アイオワ大学で行った実験から、リーダーシップには以下の3つの形態があると結論づけています。

  • 専制型リーダーシップ
  • 民主型リーダーシップ
  • 放任型リーダーシップ

です。

形態 概要 長所 短所
専制型 大まかな方針から、作業の手順など細かいところまでリーダーが命令を下し、管理する方式 ・短期的に生産性が上がる

・緊急時に合理的な決断をしやすい

・メンバーの不信や反感を生みやすい

・人材育成に不向き

民主型 大まかな方針はメンバーと討議して決定し、作業の手順など細かいところはメンバーに委任する方式 ・長期的に高い生産性を得られる

・メンバー同士の関係が友好的になりやすい

・人材育成に向く

・短期的な生産性では専制型リーダーシップに劣りがち

・意思決定に時間がかかる

放任型 現場の決断や判断をすべてメンバーに委任する方式 ・メンバーが高度な能力を持つ専門家集団である場合、高い生産性を得やすい ・メンバーの成熟度が相当高くないと、生産性やモチベーションが低下する

 

具体的に、どのようなときに、どのリーダーシップを発揮すれば良いのかについて説明するのが、SL理論です。

SL理論

SL理論とは、ポール・ハーシーとケン・ブランチャードが1977年に提唱した、リーダーシップの使い分け方に関する理論です。

メンバーの成熟度が上昇するに従って、発揮すべきリーダーシップを変更していくのが特徴です。大まかな流れは「専制型リーダーシップ→民主型リーダーシップ→放任型リーダーシップ」で捉えられます。

1. SL1(教示型)

メンバーの成熟度:低い(新入社員など)

概要:メンバーに対して明確な指示を与え、細かい管理を行います。目的よりもまずはやり方を教えます。専制型リーダーシップに近いです。

取るべき行動:仕事の進め方をはっきりと教え、何ができれば良いのかを伝える

避けるべき行動:自発的な行動を要求する、失敗を責める

 

2. SL2(説得型)

メンバーの成熟度:発展途上(若手社員など)

概要:引き続きメンバーに対して明確な指示を与えますが、より細かい説明や意見交換を行ってメンバーを納得させることに重点を置きます。専制型リーダーシップから民主型リーダーシップへの移行です。

取るべき行動

  • 仕事の進め方だけでなく、それを行う理由も伝える
  • 多少の自発的な行動を要求する
  • 判断の失敗は訂正する

避けるべき行動:過度な服従を求める

 

3. SL3(参加型)

メンバーの成熟度:高め(中堅社員など)

概要:メンバーの意見をより多く受け入れ、彼らがより適切な選択を行えるようにサポートします。民主型リーダーシップに近いです。

取るべき行動

  • メンバーの意見を聞き、ともに検討し、決定する
  • 能力の高さを称賛し、モチベーションを保つ

避けるべき行動

  • 過度な服従を求める
  • 放任しすぎる

 

4. SL4(委任型)

メンバーの成熟度:高い(ベテラン社員、優秀な社員など)

概要:大きな目標の共有のみを行い、後は概ねメンバーに任せます。民主型リーダーシップから放任型リーダーシップへの移行です。

取るべき行動

  • 業務過程をモニタリングする
  • 自律的な行動を促す
  • メンバーがオーバーワークにならないようにする

避けるべき行動:細かい指示を出す

 

SL理論は、チームの進歩とともに発揮するリーダーシップを変えている理論であるため、正しく実践するためにはメンバーの成熟度を見極める必要があります。

まとめ

リーダーシップは上記のような仕組み・理論を知っていればある程度は誰でも発揮できるものです。Webプロデューサーに求められるのは、才能ではなく知識とそれを活かす実践力です。

今までリーダーシップを十分に発揮できていなかったという方は、まずは自らが管理する組織の成熟度や構成などを把握するところから始めてみてください。

[記事公開日]2018.03.27
[最終更新日]2018.10.03
[ライター]佐久間