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リスティング広告運用の仕事の将来性は?

リスティング広告運用の仕事の将来性は?

日本におけるリスティング広告はYahoo!(当時はOverture)とGoogle AdWordsが2002年に開始しました。

これまでの広告とはまったく概念の異なる新しい広告であり、低予算から始めることができることから、広告主にとってはとてもありがたいものでした。

リスティング広告を始めとするインターネット広告は、現在いろいろな配信形態の広告が登場し、純広告、新聞広告、雑誌広告、テレビ広告、など他の広告媒体に比べ、各段の差でその市場規模は拡大しています。

電通が2017年2月に発表した調査によれば、「インターネット広告媒体費」は、1兆378億円と初めて1兆円を超えたとのことです。

また、D2C/CCIの独自推計による「インターネット広告市場規模推計調査」(http://www.d2c.co.jp/news/2017/04/17/1763/)によると、
ネット広告の市場は確実にPCからスマートフォンにシフトしていることは間違いありません。

検索媒体が変化して行くとしても、ユーザーがなんらかの形で調べたいことを検索するという行為がなくなることはありませんから、変化して行く媒体に対応していくことができれば、インターネット広告がなくなることはないでしょう。

スマートフォンの広告市場は拡大

ここ5年ほどでインターネット広告がPCからスマートフォンへシフトし、その市場は拡大してきていますが、今後もその傾向は続くと思われます。

スマートフォンに特化した広告のスキルを持つことで、他社との差別化になる可能性もあります。スマートフォンから検索される場合は、PCとは別の点に注意が必要になります。

音声検索の増加

スマートフォンで検索される場合、音声検索が利用されることがあります。

現在、iPhoneでは「Hey Siri」、Googleアプリでは「OK Google」と話しかけることで検索をすることができます。

アメリカにおいて、Googleアプリで検索される場合は約20%が音声検索で行われるとの事実が公表されました。

音声検索はGoogleアプリの他、iPhoneのSiriなどもありますから、実際の音声検索利用率はもう少し高くなるでしょう。

公衆の場ではなかなか声に出して検索しにくい反面、車の中、自宅など周りに人がいない場所では利用している人が多いようです。

今後は、音声検索に対応したキーワードを考えていく必要もありそうです。音声検索の場合は、文字入力する場合と検索用語が異なる傾向があります。

例えば、PCやスマートフォンの文字入力で「痛くない ハイヒール」と検索されるような場合、音声検索では「たくさん歩いても足が痛くならないハイヒールを教えて?」というように文章で検索されることが多くなります。

実際に、両方で検索してみた場合、前者では「痛くないハイヒール」「痛くなりにくいハイヒール」というタイトルがヒットしますが、後者では「長時間歩いても」とタイトルに入っているサイトがヒットします。

スマートフォンでの検索では、音声検索を意識することで、キーワードのマッチタイプを見直していくことも考える必要があります。

将来的には、PCでも音声検索が当たり前になる時が来る可能性もあります。

検索はますます個人向けにカスタマイズされるようになる

現在でもGoogleはパーソナライズド検索機能を採用しています。パーソナライズド検索とは、ユーザーごとに検索結果をカスタマイズして表示する機能です。

つまり、ユーザーの位置情報、よく見るWebサイトなどを判断して、そのユーザーが検索した際、それに関連したWebサイトを優先的に上位表示するということです。

ですから、同じキーワードで検索しても、あるユーザーには1位で表示され、あるユーザーには20位で表示されるということが起きるわけです。

将来的に、これがさらに進化すると、ユーザーの位置情報、年齢、性別、職業、よく検索するサイト、家族構成、さらにはGmail、Googleカレンダー、SNSからのさまざまな詳細情報を収集して、個人別に最良の結果が自動判別されて、検索結果が表示されるようになる可能性もあります。

リスティング広告の検索結果にも同様のことが起きるとすれば、広告主が意図するターゲットに広告を表示させるには、さらなるスキルが必要になるかもしれません。

スマートスピーカー(AIスピーカー)の登場で変わること

Google Homeを始め、Amazon Echo、Line Clova WAVE、Apple HomePod など、PCやスマートフォンを使わなくても情報を得ることができるようになってきました。

現在のところは、検索関連では天気予報、時間、距離、株価、スポーツの試合の結果、一番近くの店など結果が一つしかないような情報を得るのには便利です。

スマートスピーカーの多くは検索エンジンと接続しており、結果が複数ある場合は、検索結果の1番目の情報を取得しています。

今のところ、複雑な質問には対応できないことが多いようです。

将来的には、検索結果と共に、ユーザーの個人情報を参考にターゲティングした音声検索連動広告の配信などが、行われる可能性も否定できません。

このように技術は急激に進歩し、さまざまなデバイスが登場し、リスティング広告も現状の形のままではなく、形を変えて継続していく可能性もあります。

今後、以下のようなことが考えられます。

  • 現在のスマートスピーカーでの検索のように音声だけで事足りる検索と、PCやスマートフォンでの検索のように画像や長い説明が必要な検索と、使い分けられるようになる
  • スマートスピーカーにディスプレイが付き、1つの検索結果に画像や説明も表示させることができるようになる

いずれの場合でも、PCのように目の前で操作するのではなく、リビングなどに置かれて、何かをしながら検索できるという用途で使われるのであれば、検索結果は最適なものが1つだけとなるでしょう。(もちろんその結果に満足しない場合は、2位以下の結果が表示されることになります)

その場合、検索結果最上位にいる必要がありますから、その競争も激しくなります。

今後、インターネット広告運用者は、あらゆるデバイスに対応していけるスキルが必要となりますが、的確なターゲットに対して検索結果の上位表示を狙うという作業は、今後も必要となって来るでしょう。