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これからのWebデザイナーに必須なスキルとは

これからのWebデザイナーに必須なスキルとは

ここ10年ほど、「この先Webデザイナーの仕事はなくなるのではないか」と言われてきました。ブログやWORDPRESSなどの無料CMSツール、JimdoやWixなどのWebサイト作成ツール、そして、無料や有料のHTMLテンプレートを誰でも気軽に利用することができ、Webデザイナーでなくても画像とテキストを入力するだけで簡単に一応のWebサイトが制作できるようになってきたためです。

しかし、実際は、現在もWebデザイナーを募集している企業は相変わらず絶えることがありません。

クライアントがWebサイトに求めるものが進化、多様化して、トレンドも刻々と変化していく中で、Webデザイナーも並行して進化、多様化しているからです。そして、そうしたWebデザイナーは相変わらずひっぱりだこという状態です。

これからのWebデザイナーに必須な5つのスキル

WordPressなどのCMSやJimdo, Wixなどの登場、HTMLテンプレートが簡単に手に入るようになり「Webサイトを制作する」ことのハードルが下がっていく中で、今後も、Webデザイナーが必要とされるためには、Webデザインのプロだからこそできる仕事のスキルが求められます。

高度な技術はもちろんあるに越したことはありませんが、ここでは、クライアント側が必要とするWebデザイナーのスキルについてご説明します。

「売れる」Webサイトを提案できるスキル

Webサイトが会社案内の代わりとして存在するだけでよかった時代はとっくに終わりました。今はWebサイトが営業マン同様、「売るためのツール」として活躍することが期待されています。

どれほど便利なWebサイト作成ツールが出てきて、サイト制作の工程がより自動化、簡素化したとしても、サイトのコンテンツやその見せ方を考えるのは「人」です。

これからのWebデザイナーはどのように表現すれば商品やサービスが「売れる」のか、どのような仕掛けを作れば「売れる」のかを提案できることが望まれます。

ある意味、Webコンサルタントのようなスキルと言えるでしょう。

LP(ランディングページ)の制作スキル

YahooやGoogleなどで検索すると、ダイレクトに商品やサービスのページに到達するLP(ランディングページ)の需要はますます増えてきます。

LPはふつうのWebサイトのように、単に商品やサービスを紹介するページではありません。

的確なターゲットに向けたセールスコピー、オファーやベネフィットを駆使して、ユーザーを直接購入にまで持って行くことを目的としたページです。

※1 オファーとは特典や保障やサポートなど、お客さまへ提示する条件
※2 ベネフィットとはその商品やサービスを使うことでお客様が得をする条件

今や、企業が公式サイトを持つことは当たり前ですが、カテゴリーが増えれば増えるほど、各商品やサービスのページに至るまでの階層が深くなり、ユーザーが到達しにくくなっています。

ですからユーザーが検索エンジンから、あるいは、リスティング広告などから目当ての商品やサービスに直接たどり着き、公式サイトを見ることなくその場で購入する流れを作るLPは非常に重要な位置にあります。

LPのコーディングそのものはシンプルで、難しい技術を使うようなものではありませんが、「売れる」LPを作るスキルは今後も需要が高いでしょう。

セールスライティングのスキル

セールスライティングのスキルはもともとWebデザイナーに必須の条件ではありません。Webサイトのテキスト部分については、クライアントがテキスト原稿を書く場合、プロのライターにコピーやコンテンツのライティングを任せる場合とさまざまです。

しかし、LPの重要性が今後ますます高まるにつれ、Webサイトを制作する際に、セールスライティングのスキルが加われば最強です。
LPのライティングは、単に商品を宣伝するためのものではなく、ユーザーが商品やサービスを今すぐ購入するように誘導できる力を持つものでなければいけませんから結果を伴うものになります。

それだけプレッシャーも大きいですが、ハイレベルな技術があれば需要はとても多いスキルです。

Webマーケティングのスキル

Webサイトを売り上げにつなげるためには、Webサイトをどのように制作するかと共に、どのように運用するかということも重要な課題です。

Webデザイナーは本来Webサイトを制作するところまで(場合によっては更新などの運用まで)が仕事なのですが、サイトが効果的に利用されるための提案、施策、つまりWebマーケティングまで行うことができればより需要が高まるでしょう。

Webマーケティングには、Webサイトの効果検証、集客施策、SEO対策、LPO(ランディングページ最適化)、SMM(ソーシャルメディアマーケティング)、各種メディア施策(プレスリリース、新聞、雑誌掲載やテレビ取材など)、メールマーケティング(メルマガやステップメール)などの方法があります。

モバイルファースト、モバイルオンリーのUI、UX設計のスキル

「もはやパソコン用のサイトは必要なくなる時代が来る」という説もあります。

総務省の平成28年通信利用動向調査のインターネットの端末別利用状況によれば、パソコンとスマートフォンの割合はほぼ半数となっています。

又、パソコンの保有率は少しずつ低下し、スマートフォンの保有率は年々上昇し続け、両者の差はほんのわずかになっています。

スマートフォンでWebサイトにアクセスする比率は年代やサイトの業種によっても異なりますが60~70%とも言われ、中には90%以上がスマートフォンからのアクセスであるサイトもあります。

こうした背景の中、レスポンシブデザインで制作する場合も、モバイルでの閲覧を強く意識した、モバイルファーストなUI、UXを設計することのできるデザイナーであることが求められます。

サイトによってはモバイルオンリーという考え方も出てくるようになりました。

アクセス数がかなり少ないパソコン向けサイトの運用の手間や人件費をかけるのであれば、モバイルサイトを充実させる方に経費をかけるほうが有効であるという考え方です。

小さい画面の中でいかに見やすくパソコンに負けないほどの情報量を提供できるか、そのデザイン力やコーディング技術を兼ね備えたスペシャリストが必要になってきます。

※ UIとはユーザーインターフェイスの略。Webサイトの場合、デザインやフォントを含め、ユーザーの眼に触れる部分のすべてとなります。
※ UXとはユーザーエクスペリエンスの略。Webサイトの場合、ユーザーが体験して感じることを言います。例えば、デザインが美しい、読みやすい、導線が分かりやすい、商品の質がよかったなど。

トレンドを意識する

いずれの場合も、現在Webの世界がどのような方向に向かっているのか、何が求められているのかを敏感に察知することが大切です。WebサイトのUI、UXはもちろんのこと、クライアントの意識や要望のトレンドにも敏感でありたいものです。

インターネット上にあふれる情報はクライアント側も学習しているので、よりレベルの高いWebサイトが求められるようになります。これからのWebデザイナーは常にそのクライアントの要望の一歩先を行けるように進化していくことで、ますます必要とされていくことでしょう。